あるラテンアメリカの国にあるほとんどのスーパーでは、レジで働く人たちが座って仕事をしている。
「うらやましいなぁ・・・。」こう思うのは日本人。
スーパーは、座って働くのが当然の世界。
でも日本でこれをやってしまうと、「失礼だ!」とか「働く気がない!」と言われてしまうことだろう。
「お客様は●●です。」という言葉があるくらい、日本では来店するお客様を大事にする。
多少の疲労があっても損失より利益がもちろん大切だから、そこは我慢して立ったまま接客する。
そうすれば、お客さんに対して敬意を払っている印象を与える。
では利益については少し脇に置き、働く側からこの点を見てみよう。
接客業であるスーパーのレジで座らない日本人
あなたは長時間立ったままの姿勢で、次から次とレジに並ぶお客さんに対して何時間接客できるだろうか?
8時間勤務としてお昼までの4時間ぶっ通しての立ち作業は苦にならないだろうか。
もし、あなたが足の悪い人だとしたら、この立ち仕事を日本で選ぶことはできないのでは?
おそらくできないだろう。
また、もしかしたら時々体調のすぐれない日もあって、座ってもう少し楽に仕事ができたらと思っているかもしれない。
日本のすでに定まった接客環境では、そのような接客方法は個人の小さな商店でもない限り実際難しい。
「大変失礼だ!」と、過去の自分ならクレームをつけているかもしれない。
では、ぜったい座らない接客がすべての人にとって最善なのだろうか?
海外ではお客さんの前で座ってお仕事してもOKな国々がたくさんある!
少なくとも私が知っている国では、大手のスーパーほどレジで働いている人を座らせて働かせている。
でもどうして??
それは、働く人とお客さんの関係をイーブン(平等)として見るから。
レジで気持ちよく働く人がいるからこそ商品が買える、そしてまたお客さんがいるからお店も利益を得ることができる。。。
この考えはいくつかの国々では常識。
だから、「客の前で座って働くなんて無礼だ」などと上から目線で店員にクレームをつける人はいない。
はい、これが普通。
わたしは当初この光景を見た時に正直なところショックを受けたが、今は非常にいい慣習だなと納得している。
このようにしていわゆる弱者と呼ばれる人たちも一緒になって働ける環境は最高。
世界から見て日本人の持つ視点はいつも正しい?
海外に知って私はそうでないことに気づいた。
もしどうしても働く者が座っていて気に入らないならそこで買わなければいい話だ。
「お客様に対して失礼だぞ!土下座しろ!」
「偉大なお客様」として王様のように扱われることを望んでいる人たちがいる。
でも海外の多くの国では、売る側として、誰に売るかの権利も非常に大切にされていることを学んだ。
お客さんが100%気分を良くして買い物をしていくこと、これは経営者が当然望むことであり、また教えるべきことだが、
それによって働く人が1%の喜びしか得られないのであれば、あるいは疲れてしまうならとても悲しいことではないだろうか。
別にお客さんの満足度50%、働く人の満足度50%のようにすればいい、と言っているわけではない。
お客さんの満足を維持するよう努めながらも、少しでも働く人にとって環境の良いところになればいいのではないか。
もし、働いている会社の環境が変わりそうもないなら、いつまでもその劣悪な環境にしがみつく必要はないと自分は思う。
思い切って転職を試みるのも手だ。
特に外国が関係している会社の仕事環境は一目置くものがある。
そして、もしこのブログを読んでいる人の中にスーパーの経営者がいるなら、次のことを提案したい。
お客様の前で座って仕事をすることに関して、その理由を記したメッセージを店頭などに貼り付けて理解を求めてみよう。
こうしたシステムを導入してみるのは画期的であり新鮮なので、逆に話題になるだろう。
それこそ新たなイメージができ、Win-Winの関係にならないだろうか?
働く人がいて、その人たちの世話になって、生活が成り立つ。
この原点に立ち返れば、世界はうまく回る。
海外で見つけやすい仕事
上記のようなレジのお仕事
コーヒーショップ
ベビーシッター
ウーバーのような配達
外国語の家庭教師
現地での通訳や翻訳
現地の日本大使館の仕事を手伝ったり、近所の小売店の手伝いだったりもできる。
つまり、外国語さえできれば、仕事の幅はグーンと大きく伸びる。
だからこそ、日本を出る前にできることがたくさんあることを覚えておいてほしい。
これは外国でいくつもの仕事に携わった自分からのシンプルで重要なアドバイスなのだ。。。。